【欧州・海外サッカーニュース】ユヴェントスなどが獲得を検討しているサッスオーロのFWドメニコ・ベラルディは、近年のセリエAで大きな成長を遂げた。
早くも2022-23シーズンへ向けて動き出したユヴェントス。マッシミリアーノ・アッレグリのチームの攻撃陣の補強には、サッスオーロに所属する27歳のイタリア代表FWドメニコ・ベラルディの名前が浮上している。2017年にもユーヴェ移籍が目前に迫ったこともあるサッスオーロFW。あれから大きな成長を遂げ、ミランやローマからも注目を集めるベラルディは、ビッグクラブへの飛躍の準備が整ったように見える。
ユヴェントスの補強事情
新型コロナウイルスの感染拡大による財政難から戦略の変更を余儀なくされたユヴェントス。昨夏のFWクリスティアーノ・ロナウドの退団以降、メルカートの手法も大幅に変革した。ユーヴェは現在、若くて強い即戦力をターゲットに定める一方、将来的にクラブの財政の重荷とならない選手を求めている。
そんなユヴェントスが求める条件に、現在27歳のドメニコ・ベラルディはまだ合致していると言える。ベラルディは近年、サッスオーロやイタリア代表で大きく成長したウィンガー。ゴールへの嗅覚に加え、彼が繰り出す重要なアシストは特筆すべきであり、すでに完成されたFWと言える。ユーヴェ首脳陣は、アンヘル・ディ・マリアの獲得失敗に備え、サッスオーロFWの獲得へ探りを入れている。
ただサッスオーロは、ベラルディの評価額を3000万ユーロ(約42億円)以上と設定。ユヴェントスは移籍金の値下げを求めていくとみられる。
“永遠の未完”だったベラルディの成長
イタリア代表のウィンガーは、モデナでフットサルをプレーしていたところ、サッスオーロのスカウトが発掘。若くしてクラブの下部組織に入団した。エウゼビオ・ディ・フランチェスコ指揮下の2012年夏、セリエBチェゼーナ戦でデビューを飾ったベラルディ。だがセンターフォワードとしては能力に限界が垣間見え、長らく“永遠の未完”として彼を見る者も多かった。
しかし2018年夏にロベルト・デ・ゼルビが指揮官に就任すると、転機が訪れた。右ウィンガーとして起用され、戦術に忠実なプレーで相手守備陣を幾度となく脅かしたベラルディ。2021年夏からチームを率いるアレッシオ・ディオニージの下でも右サイドでプレーし、チームの要となる選手へと成長して大きな飛躍を遂げた。
またFWジャンルカ・スカマッカやFWジャコモ・ラスパドーリら若手選手たちのサポート役もこなし、27歳を迎えたサッスオーロFWは、選手として人間として成熟したと言える。
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