【国内・日本代表サッカー ニュース】日本代表(SAMURAI BLUE)はオランダに遠征し、9日にカメルーン代表、13日にコートジボワール代表と国際親善試合を戦う。
新型コロナウイルスの影響により、カタール・ワールドカップアジア2次予選が中断。今回のオランダ遠征は日本代表にとってほぼ1年ぶりの活動となる。来年再開されるW杯予選に向けての重要な強化の場となるが、招集メンバーば新型コロナウイルスの影響で、欧州組のみで構成。チームは、9日にカメルーン代表、13日にコートジボワール代表と対戦する。
今回Goalでは、元日本代表・水沼貴史氏、サッカージャーナリスト・北條聡氏、川端暁彦氏によるYouTubeチャンネル「蹴球メガネーズ」とコラボレーション。3人による試合展望をお届けする。
■招集メンバーから見えるもの
水沼「代表戦がようやく行われます。まずは招集メンバーについて」
川端「Jリーグの過密日程。日本から海外に行ってしまうと帰って来た選手たちは2週間待機しなくてはいけない。遠征期間プラス2週間、過密日程の中でそれは現実的じゃない。一方で現在はヨーロッパ組が30人くらいいて代表チームが組める。その現状二つをすり合わせてこうなった。納得できます」
北條「五輪世代の選手も入っている。来年の五輪の準備ができない状況ですから、それを兼ねたイメージを持って森保監督は呼んでいるんでしょう」
川端「それをGoalでも書いてるので読んでください(笑)。五輪代表のコーチングスタッフも帯同しているし、スタッフが大人数。万一スタッフにコロナが発生したときも回せる人数で遠征しています。同じ仕事をしているスタッフは一緒に食事をしないし、メディカルスタッフも別々に」
水沼「選手は欧州組のみで、スタッフは日本から20数名行ったんですよね? リスク管理もやって。そして、20歳の菅原(由勢/AZ)が初招集」
川端「十分やれると思います。とにかくキャラクターが良くて。物怖じせず入って行くタイプ」
水沼「岡崎(慎司/ウエスカ)と長友(佑都/マルセイユ)が辞退しましたが、影響は?」
北條「影響がないということはないと思います。あと中島翔哉(ポルト)が選ばれていないことも。ここまでの森保ジャパンの軸ですから」
水沼「大迫(勇也/ブレーメン)は1試合しかできない」(※)
日本代表が合宿中のオランダ・ユトレヒトが、ドイツ・ブレーメンの保健当局から新型コロナウイルスへの感染リスクが高い地域に指定されており、この地域から帰国した人には5日間の自主隔離を求められるため
北條「どういう組み合わせで試合に臨むか」
水沼「ターンオーバーするのか。軸はあるのか。また、森保監督には『意思統一と融合』というテーマがありますが、今年は選手が集まる機会がなかった。ここで落とし込むことはあると思います。代表って試合もそうですが、一緒にキャンプをすることにも意義があるので」
北條「一番大切なことですよね。同じ釜の飯を食うといいますか。目に見えないけど大きい」
水沼「吉田麻也(サンプドリア)が言っていました。みんなでテーブルを囲んで食事するのだけど、今回は同じ方向を向いてだと。そんな状況でもコミュニケ―ションを取るのは大事」
■秘策は初招集20歳の菅原
水沼「こちら(トップ画像)川端さんのスタメン予想です(笑)」
川端「難しかった…。まずは見てください。GKはシュミット・ダニエル(シント=トロイデン)。GKは試合に出ている選手が一人もいないので誰かと言われたら困ってしまうのですが…。バックラインはいつものメンバー。なんですが、困ったのは左SBで。長友が辞退して本職はいないので、中山雄太(ズヴォレ)を置きました。左利きだし。酒井宏樹(マルセイユ)を左に置くこともできますが」
水沼「安西幸輝(ポルティモネンセ)は?」
川端「ありますね…いや、正直、全然分からない(笑)。秘策気味にあるのは菅原。彼はディフェンスライン左から右まですべてこなした経験があるので。でもいきなり初先発はないと思う。一番オーソドックスなのは安西。ちょっと試そうと思ったら中山」
水沼「森保ジャパンで一番出場が多いのは、柴崎岳(レガネス)、その次南野拓実(リヴァプール)、冨安健洋(ボローニャ)、原口元気(ハノーファー)。そういう選手たちが中心になって右のワイドは堂安律(ビーレフェルト)。なんだけど、久保建英(ビジャレアル)いきなりはない?」
■久保建英いきなりは…ある?
川端「あると思いますよ。4-2-3-1になるかどうかも分かりませんが、4バックでいくとは会見でも言っていたので。森保監督はそこで煙幕を張るタイプではないので(笑)」
北條「今の布陣だと原口が左(サイドハーフ)でしたが、あそこはずっと中島だった。五輪世代にも候補がいるポジションです。でも、今回のメンバーではここが得意な選手が逆に少ない。安西、右の久保を左で、あるいは南野とかいろいろ考えられる。攻撃の選手は適性があるかどうか見極めるかもしれない。例えば鎌田大地(フランクフルト)は左をできるのかどうか。それを含めてメンバー選考が気になるところす」
水沼「鎌田はトップ下が一番いいけど、違うところもできますというのが見たいな」
北條「彼は1トップ、トップ下、左もといったポテンシャルがあるかもしれない。それを代表戦という貴重なタイミングでトライする余裕があるかどうかですね」
川端「久々の代表戦で注目が上がるなかで、反町技術委員長も『結果と内容の両方』と話していた。どこまでテストできるか」
水沼「でもそこは追い求めてほしいね。いろんな人の尽力で実現した遠征であり、代表戦なので。地上波で放送されますし、たくさんの人に勇気や元気を与えられる。子どもたちのためにも。アフリカ勢は苦手なタイプだと思いますが、強く速くうまい相手に戦う姿を見たい」
北條「楽しみですね。久保選手見たいですよ! どう考えてもね(笑)」
水沼「ぽいち(森保監督)はそこも分かってると思うよ(笑)」
■今夜20時よりカメルーン戦直前生配信!
蹴球メガネーズYouTubeチャンネルはこちら
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